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2024/10/12 太陽フレアとオーロラ
10月11日未明、「太陽フレア」と呼ばれる爆発現象で発生した太陽由来の帯電粒子が地球に到達した。その結果、地球の磁場が乱れる「磁気嵐」が発生したという。
大規模な太陽フレアが発生すると、低緯度地域でオーロラが見られるとされる。今回、日本では北海道、石川県、京都府、群馬県、栃木県などで観測されたようである。高緯度地域でのオーロラは緑色のものが多いが、低緯度地域のオーロラは赤色となる。古来、日本では「赤気」と呼ばれ、日本書紀にも記されている。
太陽フレアの発生で、GPSや通信網・電力系統が停止する恐れがある。だが、今回は大きな問題は発生していないようである。1989年には太陽フレアの影響で、カナダのケベック州で9時間の停電が発生した。地震・津波・噴火・台風などと同様、発生が避けられない天災として、社会も個人も対応を計画しておく必要がある。
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